カナダ永住権の取得体験記③(取得完了編)進捗確認、取得通知、カード受領

この記事では、Canadian Experience ClassでのExpress Entryシステムを使ったカナダ永住権申請における、本申請完了後の進捗確認、PRカード受領、これまでの振り返りについて書きます。

申請プロセス初期段階である申請カテゴリーの選択やスコア計算、プロフィール登録については、①事前調査編からどうぞ。

また、本申請の質問事項や各種必要書類準備については、②本申請編をご覧ください。

フォーラムで他の申請者の状況を知る

自分と同じ時期に本申請を完了した人の進捗状況を知りたいと思いませんか?

私も8月末に本申請を完了後、次のメールがいつ届くかと毎日そわそわしていましたが、いま具体的にどのような審査が行われているのか、次のステップに進むまでどれくらいかかるのかは全くわかりません。

そこでチェックしていたのがcanadavisa.comのフォーラム。申請月別のスレッドがあり、「バイオメトリクス要求メールが来た」「今日PRカード届いた!」などの情報が毎日投稿されています。

私は2021年8月本申請の人が集まるスレッドを毎日チェックしていました。

MEP、GU…なんの略?

投稿の多くは、略語 Abbreviationとその日付を記載して情報交換がされていますが、一見なんのことかわかりませんよね。こちらのページに詳しい説明があります。

Application Stages + What They Mean (MEP, IP1, IP2, Ghost Update...) - Version 2019
IRCC has introduced a number of changes in recent months and it is time to update our understanding of the post-AOR stages. I am simply building on the amazing ...

私の申請中もいくつか同じものに遭遇したので例を挙げます。

MEP – Medicals passed 健康診断OK

健康診断が承認されたということです。

GU – Ghost Update メール通知は無いが何らかの更新があった

ある日ポータルにログインすると、Current statusが「Updated」になっていることに気づきました。※これらのスクリーンショットは再現です。

しかしクリックしても特に何か新しいメッセージが表示されているわけではありませんでした…

一旦ログアウトし再度ログインすると、元通り「Submitted」になっていました。

これをGhost updateと言うそうです。私の場合、1度この現象に遭遇したのですが、具体的な日付は覚えていません。

常に最新の投稿を表示してブックマーク

ちなみに、フォーラムの各スレッドのURLはこうなっていますが、

https://www.canadavisa.com/canada-immigration-discussion-board/threads/cec-applicants-aug-2021-timeline-updates.740273/

末尾に、latest/と入れて再読込すると、

https://www.canadavisa.com/canada-immigration-discussion-board/threads/cec-applicants-aug-2021-timeline-updates.740273/latest/

自動的に最新の投稿にジャンプするので、ブラウザにブックマークして定期的に開く際はそちらのURLで登録すると便利です。

本申請完了から取得までのタイムライン

8月28日に本申請が完了して以降に行った手続きを順を追って紹介します。

10月6日:バイオメトリクス

バイオメトリクス提出の指示「Biometrics Collection Letter」が来ました。

私が初めてカナダに入国したとき(2018年10月)は、空港でバイオメトリクスを提出しなかったので今回が初めて。メールが来た2日後にServiceCanadaで行いました。

現在では、ワーホリ・留学の場合は日本出発前に申請センターでバイオメトリクス登録(10年間有効)が必要なので、その後永住権申請をする場合は不要かと思います。

12月7日:ポータルメール受信

バイオメトリクス完了後、何の音沙汰もありませんでしたが、2ヶ月後にIRCC Permanent Residence Confirmation Portalという件名のメールを受信しました。

Your application for permanent residence has been approved. The final step in processing your application is to confirm your permanent residence and create your
permanent resident card. You’ll complete this process through the Permanent Resident Portal (PR Confirmation).

この時点ですでに永住権は承認され、あとはPRカードを作成するための手続きだそう。必要事項を記入して直接このメールに返信しました。

心のなかで小躍りするほどうれしかったですが、この時点ではまだ家族や知人には知らせませんでした。

12月8日:顔写真アップロード

翌日にはPR Portal (PR confirmation) – New Credentials for the PR Portalというメールが。

これまで使用していたIRCCのポータルサイトとは別のサイト https://prson-srpel.apps.cic.gc.ca/en/login に誘導されました。メールに記載されていたパスワードを使ってログイン。

下記の情報を入力しました。

  • In-Canada declaration 現在カナダ国内に居住している確認
  • Mailing Address PRカード郵送先
  • Photo PRカード用顔写真

顔写真は、London Drugsで撮り直しました。写真の要件はこちらです。

Permanent resident photos - Canada.ca
Permanent resident photos

12月10日:eCoPR受領

このeCoPRを受領した日である12月10日が、その後受け取るPRカードに記載された永住権取得日(PR Since)となりました。

というわけで、1度ポータルメールが来てからはトントン拍子に進みました!

1月13日:PRカード受領

年末年始を挟みeCoPR受領から1ヶ月後、ついにPRカードが手元に到着!ようやく永住権を取得した実感がわきました。

とはいえ日常で使う機会は皆無。お酒を購入する際の身分証明書は車の免許を使ったほうが生まれ年が大きく記載されているため見やすいですし。

早くコロナが収束して海外に行き、帰国時に永住者レーンを利用したいです。

3月に仕事でフィリピンへ行く機会があり、帰国時に初めてカナダ国籍・永住者レーンへ。あっという間に入国できました。

取得にかかった費用:約20万円

永住権取得にあたって直接発生した費用は下記のとおりです。

  • 申請費用:$1,410(カナダ政府に直接支払い)
  • 健康診断:$327
  • 学位査定:$259.90(学位査定機関WES)
  • 指紋採取:$21(Service Canadaでのバイオメトリクス)
  • 英語試験:$319(IELTS General)

計$2,336.90(約20万円)でした。

これに加えて、書類の郵送費や大学の卒業証明書の発行手数料などでプラス数千円かかっています。

ちなみに、一連の永住権申請を移民コンサルタントに依頼する場合は、上記の申請費用に加えて、3000ドル前後の手数料が相場のようです。※自分で見積もり依頼をしたわけではなく、コンサルを利用した同僚から聞いた話です。

ただ、今回の申請に至るまでに、BCIT留学費用(約$16,000)、LMIA申請代行費用($3,600)がかかっており、それらを合わせると合計約$22,000(約200万円)支払ったことになります

振り返り

というわけで、カナダ初入国の2018年10月から、3年2ヶ月で永住権を取得することができました。

以前他の記事で書いたとおり、留学→就職→コロナでレイオフ→再就職とさまざまな出来事がありました。

通常であれば半年以上かかるエクスプレスエントリーの本申請〜承認プロセスが、2021年は大幅に短縮されたのが大きかったですね。私より2ヶ月早い7月上旬に本申請した同僚は、わずか2ヶ月で取得できたそうです。

自分で申請してみた理由

今回のカナダ永住権申請を、ビザコンサルを利用せず自分でやってみようと思ったきっかけは3つあります。

① 他国のビザ取得経験

日本で働いていたときにベトナムに赴任する機会があり、現地の大学生を対象とした日本企業就職フェアに参加したことがあります。

候補者の採用が決まって日本に招聘するにあたり、高度専門職ビザを発行する必要がありました。

通常であれば行政書士に依頼するような仕事ですが、直接サポートするよう命じられたため、私が必要書類を記入し入国管理局に何度か足を運んだ経験がありました。

このときの手続きのアナログだったこと…。カナダに来て以来、ビザ関係の手続きでは基本的にPDFでアップロードするだけでしたので拍子抜けしました。

また、2016年、私はエストニアの電子居住権・e-Residencyを取得しました。これをきっかけに世界各国の永住権制度について興味を持ち始めました。

他にも学生時代に遡ると、フェリーでロシア・ウラジオストクへ行くために観光ビザを取得する必要がありましたが、こちらも旅行会社を通さず自分で大阪のロシア領事館へ出向いて取得しました。

このように、各国の居住権やビザそのものに興味があり、ある程度の手間がかかったとしても自分でやってみようという意識がありました。

② ポイント加算システムに挑戦する楽しさ

カナダ永住権のシステムの理解が進むにつれ、「これって航空会社のマイル修行に似ている」と思いました。

マイル修行とは、ANA・JALなどの航空会社が提供する特別サービス(ラウンジ利用、優先座席指定など)を受けられる上級会員になることを目的として、一定期間繰り返し飛行機に乗ることです。

私自身、2017年にANAのマイル修行を行ってプラチナ会員となった経験があります。

当時、もっとも効率よくポイントを稼ぐための細かい方法(例:アメリカ往復エコノミークラスよりも 沖縄往復プレミアムクラスのほうがポイント加算率が高い、等)を徹底的に調べ、エクセルで獲得見込みポイント数と必要経費、残り日数を計算して実行、無事会員になることができました。

単に時間と費用をかければ必ず達成できるマイル修行とは難易度は異なりますが、永住権取得も基本的にはポイント制。今回も同様にエクセルを使い、IELTSが7.0ならプラス何点、就労経験が1年以上だと何点…とスコアを計算し、達成に向けて計算・準備をすることそのものにある意味楽しさを覚えました。

そういえば学生時代にTOEICの勉強にハマったのも、英語力そのものの向上というよりも、スコアを上げること自体が楽しかったからかも。

③ 職場に申請経験者が多かった

とはいえ1番の理由はこれ。幸い今の職場は積極的に社員のワーホリ→LMIA切り替えや永住権申請をサポートしてくれる環境です。

在職証明、雇用証明はすでにある書式を書き換えるだけ。過去に何名も在職中に永住権を取得していたため、情報が蓄積されていました。

そういった職場に出会えたことはとても幸運でした。ある意味、永住権取得そのものよりも、労ビザや永住権取得をサポートしてくれる職場に巡り合うほうが難易度が高いような気がします。

これからどうする?

20代の10年間で30近い国を訪れ、うち3ヶ国ではそれぞれ数ヶ月以上住みましたが、中でもカナダは居住・就労にはとてもよい環境だと感じています。

とはいえ、せっかく永住権を取得したものの、自分自身の下記3点の現状を改善しない限り、引き続き住みたいとは正直思えません。

物価の高さと今の収入

カナダに移住して以来、インフレとはこういうことかと日々実感。毎年最低時給が上がり、それにあわせて自分の給与も微増。当然モノの値段も上がっていき、スーパーで3年前の留学当初と同じものを買っているのにこんなに高かったっけ?と。

カナダで働いて2社目ですが、Web Developerとして働いていた1社目のほうが収入が多かったです。今の時給は1社目の約2/3。バックオフィス部門での事務的な仕事がメインなので仕方ありません。

再びウェブ関係の仕事を考えたこともあるのですが、永住権取得前はビザの期限という恐怖、取得後の今は再び長期間収入が絶たれる恐怖(2年前のレイオフの記憶)がそれを阻んでいます。

マイカーを持たず、一人暮らしを諦め、頻繁な外食や旅行もしないという今の生活を続ける限り、なんとかTFSAとRRSPの上限いっぱいまで貯蓄できます。しかし、さすがにそろそろ肩身の狭いシェアハウス暮らしを卒業したいですし、近い将来は家庭を持ちたいのですが、今の収入では程遠いのが現状です。

独り身が辛い

日本にいたときよりも独身であることの辛さを感じています。結婚願望はあるものの、最近ではもう諦めたほうがよいのではと思い始めました。

平日は仕事で疲れてすぐ寝てしまうのですが、週末になるたびに誰も話し相手がおらず、これからもずっとこういう生活が続くという不安というかもはや恐怖が募ります。それを紛らわせるため無理に外出して淡々とアウトドア趣味をこなしているというのが現状です。

エンタメが少ない

自然豊かなバンクーバーで、毎年ハイキング、サイクリング、スキーを楽しんでいる一方、エンタメが少ないのが辛いです。

先進国において、都市部の人口とそこでのエンタメ充実率は相関関係があるかと思います。もし今住んでいるのがバンクーバーではなく、ニューヨークやロンドンであれば、日本と同じかそれ以上の娯楽があったかもしれません。

もちろんそういった地域に住むためにはカナダ移住以上に多大な努力やお金が必要でしょうし、今バンクーバーで手軽に楽しめているアウトドア趣味が同様に実行できるとは思えません。

隣の芝生は青く見えるといいますが、自分が海外に住む上ではどの要素を重視したいかということを意識させられました。

最大3年間日本に帰る可能性

そこで今考えているのが、ここで一旦日本に帰るということ。

27歳のとき、生まれてから就職までずっと地元・大阪を出たことがない自分に苛立っており、東京に行くか海外に行くかの2つの選択肢で悩んでいました。後者を選んだことに後悔はありませんが、いまだに東京に住んでみたいという願望もあります。

カナダ永住権を保持するためには、5年間で最低730日(2年間)カナダに住む必要があります。

To keep your permanent resident status, you must have been in Canada for at least 730 days during the last five years. These 730 days don’t need to be continuous.

Understand PR Status – Canada.ca

ですので最大3年間は日本に住めると認識しています。その間にこれまでのカナダ生活では実現できなかったことを達成し、その後再び戻って来られれば、今の状態のまま居続けるよりもずっと楽しい人生が実現できるかもしれません。

最後に

メモ代わりの長ったらしい文章と、最後は自分の愚痴に収斂してしまった記事をここまで読んでくださった方はそれほどいるとは思えませんが、久しぶりに長めの記事を書いたのは、単にカナダ永住権を取得できてとてもうれしかったですし、その方法をまとめることで他に興味がある人の役に立てればと思ったからです。

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