この日は日本人抑留者の墓地を参拝するため、バスに乗って日帰りでナホトカを訪れました。この記事では、ウラジオストクからナホトカへ、バスで日帰りするための行き方を紹介します。
ウラジオストク駅からタクシーでバスターミナルへ
朝6時前、ウラジオストク駅の前に停まっているタクシーを捕まえます。夜明け前でしたが、数台のタクシーが待機したのでスムーズに乗り込むことができました。
Googleマップを見せて「Автовокзал」(アフトヴァグザール)へ行きたいと告げます。ただ、これだけだと単に「バス停」という意味になるみたいなので、隣接する駅の名前「Вторая речка」(フトラーヤ・レチカ)のアフトヴァグザールに行きたい、と言ったほうがいいかもしれません。いずれにせよ、英語はまったく通じませんでした。
7時半ごろバスターミナルに到着しました。ここからはナホトカ以外にも中国東北部へ向かうバスも出ていて、早朝にも関わらず意外と人がたくさん。
ウラジオストク – ナホトカ間の時刻表です。午前中はおよそ1時間に1本出ていますね。
チケットを購入しました。価格は片道354ルーブル。
乗り場はいくつもあるので注意が必要です。
ナホトカ行きのバスに乗車
7時半過ぎ、バスに乗り込みます。ターミナルの時刻表の写真ではマイクロバスでしたが、実際は大型バスでした。
車内へ。汚くはないのですが古臭い感じです。案の定寒いので上着を羽織ります。
バスはウラジオストクからАртем(アルチョーム)、そしてナホトカへA188道を東へ進みナホトカへ向かいます。途中見える景色はいたって単調です。
ナホトカからウラジオストクへ戻る際のバスはもっとボロくて、雨漏りが・・・ 幸い空いていたので別の席に移動しました。
途中のトイレ休憩で人種差別?
片道4時間以上かかるため、途中2回ほど休憩がありました。
このときショックだったのは、(恐らく)人種差別っぽいことをされたこと。トイレに入ろうとしたら、入り口近くに座っている若い男数人が、何やら私のことを指差して笑っています。
無視して中に入ろうとすると、手で追い払われるような仕草をされたので驚き、その場から離れました。しかし、他の乗客は普通に入っていきます。
そこまでトイレに行きたいわけではなく念のため行っておこうか程度だったことと、何よりびっくりしたため、バスに戻りました。
日本からそれほど離れていないのはもちろん、すぐ近くで中国と国境を接しているにも関わらず、バスの乗客や街を歩く人々はすべて白人。ここはアジアではなくて、ヨーロッパの端の田舎なんだなと痛感させられました。ロシアがヨーロッパかどうかはまた別の話ですが…
クッキーなど食べるものは購入できます。
ナホトカのバスターミナル着
定刻通り12時にナホトカのバスターミナルに到着しました。
バスターミナルの前の道Nakhodkinskiy Prospektには路線バスが走っており、北へ行くとナホトカ駅、南へ行くと日本人墓地へ行くことができます。