エストニア e-Residency 電子居住権の延長手続き

2016年に取得したエストニアの”電子居住権”、e-Residency。何も活用できないまま2年が経過したのですが、先日こんなメールが届きました。

Digitaalse isikutunnistuse kehtivusaja pikendamine.

Hea dokumendikasutaja!

Teavitame, et alates 01.11.2018 on võimalik pikendada Teie kasutuses oleva digitaalse isikutunnistuse nr N(私の番号) kehtivusaega kahe aasta võrra. Dokumendi kehtivuse pikendamine on seotud isikut tõendavate dokumentide seaduse muudatusega (§ 203 lg 1 ja § 407).

エストニア語はさっぱりわかりませんが、どうやら更新作業をするようにとのこと。このまま放っておくと、申込みのときに払った100ユーロがパーになってしまうので、忘れないうちに更新しなければ!

ということで、机の奥からカードとカードリーダーを引っ張り出して、更新作業をやってみました。

最新のDigiDoc4をダウンロード

まずは最新版のDigidoc 4をダウンロードします。https://installer.id.ee/?lang=eng からダウンロードできます。また、カードリーダーをUSBに差し込み読み取らせます。

ソフトウェアDigiDoc4を立ち上げると、有効期限を延長できますと表示されていました。

何度かPINを入力

まずは以前作成したPIN1を入力します。

立ち上げているブラウザを閉じて、次へ進みます。

カードの情報が読み込まれます。20秒ほどかかりました。

表示された自分の情報に間違いがなければ、次へ進みます。

 

再びPIN1を入力し次へ進みます。途中、数十秒間隔で何度かPIN1の入力を求められました。

DETAILSのボタンを押すと、何やらガリガリとコード?が動いているのが表示されましたが、私には何のことがかさっぱりわかりませんでした。

新しいPINが発行される

何度かPIN1を入力すると、新しい認証PIN、電子署名PIN、PUKの3つが発行されますので、忘れないように必ず控えておいてください。

もし忘れてしまうと、最寄りのエストニア大使館まで行く必要があるかもしれません。

 

今度は先ほど発行されたばかりのPIN1を入力します。私はこのとき間違えて前のPIN1を入力してしまったためエラーが表示されましたが、再度入力して進むことができました。

この画面が表示されれば、更新作業成功です。

再びDigiDocを開くと、有効期限が延長されたことがわかります。

古い証明書を削除

最後に、古い証明書を削除しておきます。Macの場合、ターミナルを開いて、

sudo rm -rf /var/db/TokenCache/tokens

と入力し、続いてユーザー名とパスワードを入れれば完了です。

Mac、Windows、Linuxごとの削除方法はこちらに掲載されています。Important actions after renewal of certificates

10分ほどの作業で完了

難しい作業はなく、画面の指示に従うだけで延長手続きができました。

繰り返しではありますが、新しいPINは絶対に忘れない・無くさないようにしてください。

で、せっかく取った電子居住権、活用するとすればやはり法人設立ということになるんでしょうが・・・うーん、カナダで遅い留学生活を楽しんでいる私には当分必要なさそう。

法人設立やらなんやらはこの際抜きにして、観光として1度訪れてみたいものです。

e-Residencyについては『未来型国家エストニアの挑戦』に詳しく載っています。私がハイライトした内容をいくつか↓

  • エストニアの平均賃金は旧ソ連の共和国の中で1番高い
  • 名前.名字_4桁の乱数@eesti.eeのメールアドレスが割り当てられ、生涯使える
  • 法人設立最短記録9分25秒
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